「勧誘グループ」リーダーとみられる男を逮捕『闇バイト』どんな役割のグループで構成
職業安定法違反の疑いで逮捕されたのは、指定暴力団道仁会系組幹部の西村達哉容疑者(27)です。警察によりますと、西村容疑者は10月10日ごろから20日にかけて、SNSで「短期間で高収入、やりたい人いたら連絡ください」と投稿し、詐欺事件などで現金を引き出す"受け子"や"出し子"を募集した疑いがもたれています。
警察が、“闇バイト”をSNSで募集したとして1日に逮捕した熊本市の16歳の男子高校生と姉の18歳の飲食店従業員のスマートフォンを調べるなど捜査を進める中で、西村容疑者が浮上しました。西村容疑者は、闇バイトを勧誘するグループのリーダー的な立場だったとみられ、やりとりには秘匿性が高いメッセージアプリを使っていたということです。
警察は、今後の捜査に支障があるとして、西村容疑者の認否を明らかにしていません。警察は、西村容疑者と高校生らの間には他にも関わった人物がいるとみて捜査を進めています。
【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
闇バイトに勧誘した疑いでこれまでに逮捕された3人は、「リクルーター」と呼ばれる役割でした。闇バイトをめぐっては、強盗事件を起こしたとして、全国で「実行役」の逮捕が続いています。
闇バイトの流れを見てみると、犯行を指示する「指示役」が「仲介役」と呼ばれる人物に、「何人集めてほしい」と連絡します。これを受けて「仲介役」が、リクルーターのグループに実行役を集めるよう指示します。
今回逮捕された西村容疑者はリクルーターのリーダー格で、1日に逮捕された16歳の男子高校生と18歳の姉らにSNSでバイトを集めさせていたとみられています。
(畑中香保里キャスター)
その連絡のやりとりに秘匿性が高いメッセージアプリが使われていたんですね。
(緒方キャスター)
警察は、もし実行役が逮捕されても、リクルーターや仲介役を挟むことで指示役まで捜査の手が届かないことを狙っているとみて、組織の全容解明を進めています。
(畑中キャスター)
今後の捜査のポイントは?
(緒方キャスター)
闇バイトに応募した実行役は強盗や特殊詐欺の犯行に関わるケースが多く、今回のリクルーターの逮捕をきっかけに捜査がどこまで進められるか注目されます。