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熊本県政運営の最上位の方針「くまもと新時代共創基本方針」への意見募集始まる

2024年10月1日 16:29
熊本県政運営の最上位の方針「くまもと新時代共創基本方針」への意見募集始まる

熊本県の県政運営の最上位の方針「くまもと新時代共創基本方針」の素案が公表され、1日から県民の意見を広く募るパブリックコメントの手続きが始まりました。

「くまもと新時代共創基本方針」は、来年度から4年間の県政運営の最上位の方針で、この基本方針をもとに具体的な施策や事業の「総合戦略」がつくられます。

1日、基本方針と総合戦略の素案が県のホームページなどで公表されました。

基本理念は「県民みんなが安心して笑顔になり、持続的で活力あふれる熊本の未来をともに創る~世界に開かれた熊本、世界へ羽ばたく熊本~」。

取り組みの基本的方向性として、4つの柱があり、具体的な施策が総合戦略として示されています。

■1つ目の柱「こどもたちが笑顔で育つ熊本」
こどもや若者のライフステージに応じた支援や結婚・妊娠・出産への支援、変化の激しい時代に対応した教育の推進などに取り組みます。

■2つ目の柱「世界に開かれた活力あふれる熊本」
新たな産業基盤の構築として、くまもと版サイエンスパークの実現に向けた誘致活動、農林畜水産業の担い手確保・育成、スポーツ施設整備に向けた方向性の決定、交通渋滞の解消など。

■3つ目の柱「いつまでも続く豊かな熊本」
水資源などの環境保全、市町村と連携した地域振興、社会の多様性のための人権教育など。

■4つ目の柱「県民の命、健康、安全・安心を守る」
緑の流域治水のさらなる推進、防災力の強化、地域共生社会の実現、水俣病問題への対応などに取り組みます。

新たな基本方針について、県企画課では「熊本県を取り巻く環境変化の特色として半導体産業の集積や海外との交流の加速化が上げられる。木村県政になって、半導体企業の進出に対してもより未来志向で、攻めの姿勢が強くなったと思う」と話しています。

県では、10月1日から30日まで県民の意見を広く募るパブリックコメントを実施します。

県民は、メールや郵送、ファックスで意見を送れます。

基本方針と総合戦略は各種の意見を反映させた後、12月の県議会での議決を経て、決定されます。

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