熊本検察審査会「女性保育士の不起訴処分は不当」男児にけがさせた疑いで書類送検
2年前に合志市の保育園で男児に対する傷害の疑いで書類送検された女性保育士について、熊本検察審査会が「熊本地検の不起訴処分は不当」と議決しました。
保育士は2年前、園のトイレで当時4歳の男児の下半身を手で引っ張りけがをさせた疑いで書類送検されましたが、熊本地検は今年2月に不起訴としました。これに対し男児の両親が不服を申し立てていました。
審査会は防犯カメラの映像やけがの状態などを検討し11月、「関与できるのは保育士以外に認められない」などと議決し、地検に再捜査を求めています。一方、男児は保育園に賠償を求める民事裁判を起こし、熊本地裁は今年8月、保育士がけがをさせたと認め園に賠償を命じていました。
熊本地検は「必要な捜査を遂げた上、適切に処分する」とコメントしています。