カスハラ年間1万4400時間…対策で名札から顔写真と下の名前なくした市役所
熊本市は理不尽な要求などを受けるカスタマーハラスメント、いわゆる「カスハラ」への対応として、16日から新たな取り組みを始めました。新たな取り組みでは市職員の名札を名字のみの表記にして顔写真を無くしました。
熊本市の調査では、昨年度、職員が受けたカスハラにあたる事例はのべ4300件あまりで、対応した時間は計約1万4400時間に上るということです。
■熊本市人事課・木村直人課長
「(SNS等に)職員証を撮った後アップするぞというような声があったりですとか、SNSの中で職員を検索されてダイレクトメッセージを送ってくるというような相談もあっています。心理的な安全性も確保できる」
■職員
「名字だけという面ではわかりやすいというのもあれば、私たちの方も守られているという感じ」
一方、市役所を訪れた人は。
■市役所を訪れた人
「身分証明書自体は必要。ここで働いている人の個人の情報までわかるのはあまりよろしくない。どっちの重要性もありながら両方バランスよくやっていかざるをえない」
熊本市は名札の表記の見直しのほか、来年2月をめどにカスハラ対応のマニュアルを作成し、研修を行う方針です。