イノシシにアライグマも…相次ぐ野生動物の目撃情報に熊本市が注意呼びかけ
最近、市街地で多く目撃される野生動物。白川を渡るシカや、立田山では初めてアライグマが確認されました。中でも被害が心配されるのがイノシシです。ことし9月には小学生がイノシシに噛まれる事案もあり、熊本市が注意を呼びかけています。
■熊本市議・井坂隆寛議員
「市街地に出没する頻度の高いイノシシ。市がどのような対応をしているのか関心を持っている方も多いと思います」
成体になると体重は60~80キロになり、大きいものでは100キロを超すイノシシ。鋭利な牙を持つのが特徴です。
熊本市によりますと市街地で目撃されたイノシシは2022年度は52件、昨年度は78件と増加。今年度も10月までに48件に上ります。庭や家庭菜園での食害に加えて、ことし9月には熊本市西区で小学生がイノシシに噛まれるケースも。
今年、熊本市内でイノシシが目撃された場所です。金峰山や立田山の周辺の市街地を中心に点在しています。熊本市によりますと、住宅地に隣接する里山に人が入らなくなったためイノシシが行動範囲を広げ、エサを求めて市街地に出没するようになったといいます。熊本市も24時間体制で警戒にあたっています。
■熊本市農水局・金山武史局長
「出没状況に応じて出動し、追い払いや緊急捕獲を行うなど市民の皆様の安全確保に努めています」
もし見かけたらどのように対応するべきか。スタジオで紹介します。
(緒方太郎キャスター)
もしイノシシを見かけたら…
①興奮させないようにゆっくりと後ずさりする。
②夜間に外出する際は、音を鳴らしたりライトを照らしたりして、人の存在を先に知らせる。
③攻撃・威嚇はしない。逆上したイノシシが向かってきてしまいます。
④子どものイノシシを見ても近づかない。
(永島由菜キャスター)
親が近くにいる可能性が高く危険ですね。
(緒方太郎キャスター)
イノシシを寄せ付けないためには…
生ごみやペットのエサ、家庭菜園の野菜などの放置をやめ
住宅地周辺のやぶなど潜みやすい場所をなくしましょう。
イノシシを見かけたら熊本市鳥獣対策室
TEL:096-328-2369(午前8時半~午後5時15分)
これ以外の時間は熊本市役所の代表電話か、警察に110番通報してください。