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立山町の官製談合事件の裁判 被告に懲役1年6か月求刑

2024年9月20日 21:52
立山町の官製談合事件の裁判 被告に懲役1年6か月求刑

立山町発注のキャンプ場設計業務をめぐる官製談合事件で起訴された町職員の裁判で、検察側は20日、懲役1年6か月を求刑しました。

官製談合防止法違反と公競売入札妨害の罪に問われているのは、立山町の教育課で係長を務める宮越貴浩被告(50)です。

起訴状によりますと、宮越被告は去年、立山町が入札を行ったオートキャンプ場の設計業務をめぐり、富山市の建設設計事務所の役員に未公開の図面を見せるなどして落札させるよう働きかけたとされています。

検察側は20日の裁判で「被告は他の業者を排除するために履行不可能な期日を設けるなど、入札の公正を害していて悪質」などと指摘し、懲役1年6か月を求刑しました。

一方、弁護側は、事件の背景に年度内に完成させるというタイトなスケジュールがあったとしたうえで「私利私欲による犯行ではないほか、反省の態度も示している」として罰金刑が相当と主張しました。

判決は10月25日に言い渡されます。

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