自らが経営するホストクラブで売掛金を払えなくなった女性客を性風俗店に紹介したとして、職業安定法違反の罪に問われた男の初公判が20日に富山地方裁判所で開かれ、男は起訴内容を認めました。検察は、組織的かつ慣習的で悪質性が高いとして、懲役2年を求刑しました。

起訴状などによりますと、富山市総曲輪でホストクラブを経営する山内　瞬被告（30）は、ホスト仲間と共謀のうえ、売掛金を支払えなくなった20代の女性客3人を無店舗型性風俗店に紹介したとされています。

20日の初公判で、山内被告は起訴内容を認めました。

検察側は、女性が負った売掛金は多い客で300万円以上にのぼっていたとしたうえで、店の売り上げを上げることなどを目的にした組織的で悪質な行為だと指摘し、懲役2年を求刑しました。

一方弁護側は、被告がホストクラブを閉店することを約束するなど自らの行為を反省しているとして、罰金刑が相当と主張しました。

判決は10月18日に言い渡されます。