年末年始の繁忙期前に 遊覧船の安全総点検 砺波・庄川
人出が増える年末年始を前に、国土交通省の北陸信越運輸局は15日、砺波市で観光遊覧船の安全総点検を行いました。
安全点検は毎年、年末年始を控えたこの時期に行われていて、15日は北陸信越運輸局の担当者らが、救命胴衣が破れていないかや船の定期検査の結果に問題はないかなど20ある項目について1つ1つ確認しました。
2022年4月に北海道の知床半島沖で起きた観光船沈没事故では、陸上との通信体制の不備などが指摘されました。
担当者らは、通信設備に異常はないか、入念にチェックしていました。
北陸信越運輸局富山運輸支局 中村基人さん
「問題はありませんでした。冬季ということで天候悪い日も増えると思いますので運航の中止基準を順守していただいて、安全第一で運航していただきたいと思っております」
コロナ禍前には年間4万人ほどだった利用者は去年は1万4000人ほどでした。
今シーズンは海外からの観光客を中心に2月中旬ごろまで予約がすでに9割近く埋まっており、このペースでいくとコロナ禍前の水準に近くなるということです。
庄川遊覧船 境不二夫取締役支配人
「やっぱりコロナが明けたということが大きな要因でしょうね。おかげさまで、ここは冬景色の遊覧ということで海外の方、特に東南アジアの方が、たくさん来られるものですから。この冬場は9割がそういった(海外)のお客さんになりますね」