【県立高校再編】若手教員が意見 大規模校設置に肯定・懸念それぞれの声
県立高校の再編について富山県教育委員会はきょう、富山市で若手教員を対象とした意見交換会を開きました。
設置を計画している大規模校について「生徒の視野が広がる」と肯定的な意見が出た一方で、不安だとする声もありました。
参加した教員「大規模校で400人いたら400人と触れ合えるかといったら、決してそうではないかなと」
富山市で開かれた意見交換会には、県立高校の若手教員およそ30人が参加し、県立高校の再編について意見を交わしました。
県教育委員会は、県立高校について現在の34校を段階的に再編し、2038年度までに20校程度に減らす方針で、1学年あたり400人以上の大規模校の新設や学科の改編を進めるとしています。
参加した教員「県内に(大規模校が)3校は、なかなか思い切った判断だなと」「富山市の通いやすいところに1校を設けて全県募集するとか、そういうことであったら、大規模校で学びたいというニーズに応えながら、中規模、小規模校とのバランスもとれたりするのかなと」
大規模校の設置については「生徒の視野が広がる」と肯定的な意見が出た一方、懸念する声もありました。
参加した教員「まず大規模校という規模の学校が県内にないので、イメージができなくてちょっと不安」「学校(数)が少なくなるのは避けられないと思うんですけども、少人数教育を充実することによって、教員の負担と、生徒への教育の手厚さというものを並行していけるのではないかなと」
また、学科の改編についても意見が出ました。
参加した教員「スペシャリストの育成を観点に置くと、その学科の特色がぼやけないように、職業専門高校でしかできないことっていうのもたくさんある」
県教委は、今年度中に策定する基本方針に意見を反映させるとしています。