富山県内で撮影された貴重なオーロラ映像 「太陽フレア」によって全国各地で観測
太陽の表面で起きる爆発「太陽フレア」によって11日未明、全国各地でオーロラが観測されました。
KNBにも県内で撮影された貴重なオーロラの映像が寄せられました。
こちらの動画は、11日未明に朝日町のヒスイ海岸で撮影されたものです。
画面の中央、水平線の少し上の部分がオーロラで段々と赤みがかっていくのが分かります。
県内では今年5月にオーロラが21年ぶりに観測されていて、11日が今年3度目の観測となりました。
映像を撮影した黒部市吉田科学館の学芸員 野寺凜さん
「珍しい現象に立ち会えているっていうのは天文ファンとしても非常に嬉しいと思いますし、太陽活動が活発でそれをなかなか実感する場面がそんなに多くないんですけど、こうやってオーロラという形で実感することができて非常に楽しいなと思っています。」
県内でのオーロラの観測について専門家は。
富山市科学博物館の学芸員 宮野彩さん
「なかなか滅多にないことだと思いますので、私も大変びっくりしております。特に大きなフレア、爆発が起こってかつ爆発が地球に向かって起こった場合に、通常見られないような地域でもオーロラが見えるということが起こる場合がありえます」
情報通信研究機構は、太陽の表面で起こる爆発現象「太陽フレア」の発生を確認したとしています。
オーロラが今後、県内で見られる可能性については。
「また近いうちに起こる可能性もあれば数年後の可能性もありますし、このあとずっと見られる時期がなかなか来なくて20年後、30年後となる可能性があってこればかりは私も分からないといったところです」
県内のオーロラは肉眼で見えないことがほとんどで、カメラのシャッタースピードなどを調整してようやく撮影できるということです。