宇部市の楠こもれびの郷「くすくすの湯」が,去年12月基準値を超える　レジオネラ属菌が検出されたにもかかわらず営業を継続していたことがわかりました。

　宇部市によりますと去年12月26日に「くすくすの湯」の浴槽の水質検査をしたところ基準を超えるレジオネラ属菌が検出されました。しかし指定管理者の「楠むらづくり株式会社」は営業を継続していたということです。

　宇部市の説明では、去年12月26日には7ヶ所の浴場のうち4ヶ所でレジオネラ属菌を検出、その後、1月17日の検査では3ヶ所、2月3日の検査では1ヶ所で検出、4回目の検査でようやく検出されませんでしたが、その間、「楠むらづくり株式会社」は、市に検出を報告せず、営業を続けていたということです。

　レジオネラ属菌は、源泉からは検出されていないことから、宇部市では、「浴場内の清掃が十分でなかった」ことが原因などと説明しています。

　「楠むらづくり株式会社」では、レジオネラ属菌が検出されながらも、そのまま営業を続けたことについて、「法令遵守の気持ちがたりなかった」などと説明しています。

　今月2日、宇部環境保健所から市に公衆浴場法と旅館業法に違反していると指摘されたことで判明したということです。

　楠こもれびの郷の温浴施設は3日午後から利用を停止しているということです。