いま出来る能登の“もてなし”を ツアー客誘致にむけて旅行会社にアピール
2日目の24日。参加者たちが訪れたのは七尾市和倉温泉にある観光施設。地域の伝統工芸「組子」の体験です。
能登の主力産業・観光で復興を支えようと県観光連盟ではこうした「いま行ける能登の観光地」について積極的に情報発信をしています。施設の担当者は被災直後の和倉温泉の状況を説明しました。
和倉温泉観光協会・平野 正樹さん:
「旅館の従業員が避難場所までの道をわかりにくい場所、穴ぼこ開いている場所をライトで照らして、皆さん無事、避難できた。これは和倉温泉ならでは。これは和倉の奇跡」
こうした観光関係者の働きもあって当時、和倉温泉には宿泊客や帰省客など約2000人がいましたが、けが人はいなかったといいます。
関東の旅行会社の担当者:
「テレビで見るしか(情報)なかったので、実際に自分の目で見て生活している方の様子も伺うことができて確認出来てよかった」
また、のと鉄道で乗車したのは… 列車での風景を楽しんでもらいながら復興への思いを伝える「語り部列車」です。
語り部:
「(震度)7・6強 2度、こうやって立っていることはできませんでした」
語り部列車計画中の旅行会社担当者:
「和倉温泉に泊まって乗車するっていうのを準備している段階なので、1人でも多くの方に参加してもらえるいい商品をつくりたいなと思っております」
県によりますと去年1年間で2100万人あまりの観光客が訪れた石川県内。能登の復興に向けた動きを後押しするためにも県の担当者は「観光業界の人々に能登への関心を持ってもらいたい」と話していました。