「新たな研究分野作りたい」鹿児島大学の新学長に井戸章雄さん(65)就任 授業料は値上げしない考え
鹿児島大学の新たな学長に井戸 章雄さん65歳が就任し「新たな研究分野を作り、魅力ある大学を目指したい」と抱負を述べました。
4月1日付けで鹿児島大学の学長に就任したのは井戸 章雄さん65歳です。井戸学長は宮崎出身で長崎大学医学部を卒業後、鹿児島大学大学院の医歯学研究課長などを経て2023年からは鹿児島大学の理事・副学長を務めていました。専門は消化器内科学で、肝臓の再生に関する研究などに力を入れてきたということです。
(鹿児島大学・井戸 章雄学長)
「本学は総合大学なので、多種多様な研究者、優れた研究者が集まっている。そういった個々の研究者の力をあわせて、他分野、多彩な研究領域を融合させて、新たな研究分野を作り、この外部資金獲得などにつなげて実力を備えた魅力ある大学を目指したい」
国立大学は国からの運営費交付金が年々減り、物価の高騰も相まって、厳しい財政状況となっています。東京大学はこの春から授業料の値上げに踏み切りましたが、井戸学長は値上げはしない考えを示しました。
また長崎大学や宮崎大学と連携した感染症の研究や人材の育成ほか、離島・へき地医療の面でも貢献していきたいと話しました。
任期は4年、2029年3月までで、再任されれば2年間延長され、最長で6年間務めます。