県営高田発電所の水管が断ち切れ 辺り一帯で土砂崩れ 50メートルの鉄塔が転倒<新潟・上越>

大規模な改修事業が行われている上越市の県営高田発電所で 6日、後谷ダムから発電所につながっている水管が断ち切れ水が流出していることが分かりました。これまでにケガ人や家屋への被害は確認されていませんが、発電所の近くでは土砂崩れが発生していて、高さ50メートルの鉄塔2基が転倒しているということです。
現場は、大規模な改修事業が行われている上越市の県営高田発電所です。
5日午後5時半過ぎ、改修事業の事業者から「異常な水の流出がある」と県に報告がありました。
6日午前8時過ぎ、県がドローンを飛ばして上空から確認したところ、発電所と後谷ダムをつなぐ水圧管路の一部が断ち切れているのが見つかりました。辺り一帯では土砂崩れが発生しているほか、改修事業で設置した高さ50メートルの鉄塔2基が転倒しているということです。
さらに、下流の向橋地区では取水堰が流木で堰き止められ、周辺の一部の田畑が浸水したということです。県は水の流出を止めるため、後谷ダムからの取水を6日正午ごろに停止させました。取水堰の流木もすでに撤去したということです。
これまでにケガ人や家屋の被害は確認されていません。
県営高田発電所は設置から50年以上が経っていて、老朽化に伴いケーブルクレーンを設置して、これから水管の取り換え作業を行う予定だったということです。
県は今後、現地で調査を行う予定です。