農家に支払う概算金さらに+3000円決定 既に引き上げも民間業者が上回る金額を提示 農家「やっとここまできた」宮城
JA全農みやぎは先月、新米の集荷の際に農家に対して支払う概算金を肥料や燃料代など生産コストの高止まりを踏まえ、「ひとめぼれ」で60キロあたり1万6500円と去年より4500円引き上げていた。
しかし、全国的な品薄を背景に他の民間業者が概算金を上回る金額を農家に提示し、JAに集まる新米が去年より15%減っていることからひとめぼれササニシキつや姫の3つの銘柄について概算金を追加で3000円引き上げることを決めた。
追加引き上げについて宮城県内の農家からは、生産コストの上昇で経営は楽ではないとして歓迎する声が聞かれた。
石巻市のコメ農家
「やっとここまできたかなと。これが下がらなければ良いなというのが今の心境ですね。ただ業者がもっと高く買っているからね。そこのところも問題なのかなと感じがします」
JAでは概算金の大幅な追加引き上げは異例としたうえで、だて正夢、コシヒカリなど他の銘柄についても概算金の上積みを検討しているという。