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【特集】「コメ不足」もうすぐ解消?新米に期待 暑さ影響で1週間早く稲刈りへ 宮城

2024年8月27日 19:20
【特集】「コメ不足」もうすぐ解消?新米に期待 暑さ影響で1週間早く稲刈りへ 宮城

27日午前、宮城県利府町内のスーパー。
米の売り場には「お詫び」と書かれた貼り紙があった。

ウジエスーパー 食品部 相澤政之チーフバイヤー
「お米がひっ迫しているような状態で、少しでも多くの客に渡すために数量制限をしている」

特に10キロサイズが品薄で、在庫のある5キロの米を1家族2袋までに制限して販売している。

お客さん
「うちは家族が多いのでお米を結構食べちゃう。収穫の時期が来るまでご飯のおかずを減らして、麺類とかで家計を助けているところ」
「だいぶ少なくなっているからどうなんでしょうね。新米出れば在庫はだいぶあると思うので、そんなに私たちは不安になっていないです」

品不足への心配。
そして、この店舗では、価格も先月より2割ほど高くなるなか、消費者が期待するのは「新米」の入荷だ。

「ザザ――――」
三本木にあるJA古川の検査場。
先週収穫されたコシヒカリ系の早場米「五百川」3.8トンの品質検査が行われ、検査員がコメの透明感や水分量などを調べていった。

古川農産物検査員 斎藤俊之さん
「全量、一等でございました」

今年は、猛暑の影響が心配されたものの、朝晩の寒暖差があったこと。
そして、出穂期以降に適度な雨が降ったことから、すべてが最高品質にあたる1等米と評価され、来月上旬には県内のスーパーなどに並ぶ予定。

コメ農家 斉藤作郎さん
「今年のコメに関してはツヤもあって粒の張りも良く、上々の出来栄えだったと」

そして27日、県は今年のコメの品質について関係団体と会議を開いた。
その結果、今年は記録的な暑さの影響で生育が早いため、平年より1週間程度早い、9月3日頃から稲刈りをするよう、生産者に周知することを決めた。

県みやぎ米推進課 伊藤晋 総括課長補佐
「刈り入れが遅れると、食味が低下したり、胴割れという亀裂が入るような品質低下を招くので早めに収穫をお願いしたい」

今回の決定を受け、JAは収穫後の受け入れや検査体制を例年よりも早く準備する方針。

米どころの宮城でも店舗によっては品薄の状態となっている。
一方で、今の時期は最もコメの在庫が少なくなる時期。まもなく収穫の時期を迎える。

きょうの県の会議で、例年より早い刈り取りを呼びかけることが決まった。
あくまで品質を保つためのものだが、結果として、我々の食卓に新米が来る日も早くなるだろう。

最終更新日:2024年8月28日 14:39
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