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【船から見る<サクラ>】登米市「長沼」 風車とサクラが奏でる景色 「咲いているだけで気分晴れやか」(宮城)

2024年4月16日 11:11
【船から見る<サクラ>】登米市「長沼」 風車とサクラが奏でる景色 「咲いているだけで気分晴れやか」(宮城)

宮城県のサクラの名所、登米市の「長沼」。
船から見るサクラの景色を、ご覧ください(4月12日撮影)。

周囲およそ24キロある宮城・登米市の「長沼」。宮城県内最大の湖沼だ。

オランダ風車がシンボル。
市民の憩いの場「長沼フートピア公園」。

ソメイヨシノと八重桜、およそ900本が植えられている宮城県北のサクラの名所の一つだ。

沼のサクラの歴史を知るのは、漁師の阿部正一さん(77)。

漁師・阿部正一さん(77)
「ここは元々ジャングルみたいな所で、 それを若い酪農家のみなさんが 当時観光牧場を始めたのがきっかけ。それから将来に観光の名所にしたいという夢があったようです」

阿部さんは、沼の中から見る絶景を多くの人に伝えたいと、去年から仲間の漁師と共に遊覧船の運航を始めた。

長沼観光船実行委員会にも所属する漁師・阿部正一さん(77)
「酪農家の方々がそういう夢を持っていたのは私も知っていましたので、後を継ぐのは俺しかいない、もう亡くなっちゃってますのでね、その夢を叶えるためにやっていきたいと思っていました」

夢は、地域の宝となった。

長沼観光船実行委員会にも所属する漁師・阿部正一さん(77)
「今、私から子ども達にお願いします。壊れる事なくこの自然を保ってもらいたい。(私の)夢は、周囲が全部サクラになってほしいなって思います」

サクラを見ると元気が湧いてくる。
そう話す人がいる。

登米市の名産品や農産物を販売する物産館で働く、鈴木栞菜さん。

長沼ふるさと物産館店員・鈴木栞菜さん
「サクラが咲いているだけで気分が晴れやかになるので、仕事しながらでも景色は見られるので、また頑張ろうって思います」

咲き誇る時間は短く、はかない。

それでも多くの人たちの心に潤いを与えてくれる。鈴木さんはそう感じている。

長沼ふるさと物産館店員・鈴木栞菜さん
「日頃のストレスとか、何か心に溜まるものがあっても、 ここに来て今は桜だったり景色を見てもらって、いい風を感じてもらって、ほっと一息ついてもらえるような場所になっているかと思います」

間もなく、サクラは散ってしまう。

でも、サクラの下で過ごした家族の思い出はずっと心の中に…。

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