【仙台港からシンガポールへ】宮城・山形がタイアップ 2県の特産フルーツを一緒に輸出
仙台港からシンガポールへ。
宮城県産ナシと山形県産シャインマスカットを一緒に、仙台港から輸出する取り組みが始まった。
安斎アナウンサーリポート「宮城県産のナシと山形県産のシャインマスカットを一緒にコンテナに入れて仙台港から輸出します。」
12日、若林区にあるJAの集荷施設には、シンガポールへ輸出される宮城県産のナシ「新高」800キロと、山形県産のシャインマスカット600キロが並んだ。
シンガポールでは、日本の果物が人気で、宮城県では今年1月からイチゴを空路で輸出している。
今回は、山形県にも声がけしてより多くの量を低コストで輸出するため船を使う。
これまでは、果物・野菜の輸出は冷蔵トラックで首都圏の倉庫に運ばれ、冷蔵コンテナに詰め替えてから海上輸送されていた。
しかし、詰め替えの際の温度変化が品質低下につながっていた。
そこで、仙台の集荷施設で冷蔵コンテナに積み込み、仙台港から海上輸送。横浜港でより大きい船に乗せ換えてシンガポールへ向かう。
宮城と山形とが連携することで、トラックの燃料費高騰やドライバーの確保といった問題の対応にもつながるという。
宮城県国際ビジネス推進室・佐竹みさきさん「今回は、山形県のシャインマスカットを一緒に積む。現地に着いたらロス(果物の傷み)の状況を確認し、これで成功したら(東北)各県にも協力を仰ぎ、農産物の出荷を仙台港から目指したい」
12日出荷されたナシとシャインマスカットは、10月30日にシンガポールに到着する予定だ。