【初いぶし】煙を焚いて「かやぶき屋根」を害虫から守る 宮城・白石市の「検断屋敷」
宮城・白石市の「検断屋敷」で、10日 煙を焚いてかやぶき屋根を害虫から守る「初いぶし」が行われた。
「検断屋敷」は、仙台藩の宿場町にあった建物を 白石市小原地区の材木岩公園内に移築・復元したもので、宮城県の有形文化財に指定されている。
10日は、文化財の保全に取り組む地元住民4人が、囲炉裏に今年最初の火を入れた。
囲炉裏にスギの葉をくべると、建物内は一気に白い煙に包まれた。
この煙によって、かやぶき屋根にいる害虫を追い出し、柱や梁に煤が付き腐りにくくなるという。
小原地区活性化推進協議会・大浦正一副会長「かやを丈夫にするというか、古い物を大切にするという思いで、皆さんやっています」
「検断屋敷」は、現在 冬期休館中で、オープンする3月1日までの間 週に1度のペースで囲炉裏に火が入れられるという。