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梅雨型の熱中症とは?子どもや高齢者は特に要注意!高温多湿な “屋内” で水分補給おろそかに《長崎》

2024年7月4日 18:50
梅雨型の熱中症とは?子どもや高齢者は特に要注意!高温多湿な “屋内” で水分補給おろそかに《長崎》

この時期に気を付けたい「熱中症」についてです。

「梅雨型の熱中症」ってご存じですか。

まだ体が暑さに慣れておらず、屋外や屋内が「高温多湿」な状況の梅雨。

この時期に、まだ本格的な熱中症シーズンではないと油断して対策を行っておらず、発症する熱中症です。

去年5月から9月の、全国の熱中症の搬送者数を見てみますと、7月は3万6549人と8月よりも多く、年間で最も多くなっています。

自覚が遅れることで症状が進むリスクもある「熱中症」。

注意すべきことを取材しました。

58人の園児が通う長崎市の諏訪幼稚園。13人が在籍する年少クラスでは。

(保育士)
「そろそろお茶の時間なので、注げるお友だちは自分で少しコップに注いで、お茶飲みして下さい」

2時間に1回は水分補給を行うようにしています。

水筒からコップに注ぐのは、保育士が子どもたちの飲む量を把握するためです。

(諏訪幼稚園 木下千代子 副園長)
「いっぱい飲む子どもは飲むが、口をつけて終わる子もいるので、 きちんと飲んでもらう」

5月下旬からは、冷房をつけて室内の温度が28度を上回らないようにしています。

また、4月からは各クラスに保育士を2人ずつ配置し、見守りを強化。

保育士は無線機を身に付け、職員室と常に連携が取れる体制をとっています。

(諏訪幼稚園 木下千代子 副園長)
「子どもの様子をしっかり観察して配慮して見るように(している)。異常な暑さなので(過ごしやすい)環境を与えていけるか、考えどころ」

4日も、県内では熱中症とみられる症状で、60代から90代の男女9人が病院に搬送されました。

熱中症の発生が多いのは、屋外よりも住居や仕事場などの屋内で、全体の半数以上です。

特に梅雨の時期は「高温多湿な部屋の中にいて水分補給がおろそかになり、発症するケースが多い」と消防局は警鐘を鳴らします。

(長崎市消防局警防課 山田 実 係長)
「症状としては大きく違わないが、夏場、暑いシーズンだと皆さん対策を講じるが、どうしても湿度が高い環境の中では、まだ暑さという体感がないので、対策が遅れやすい」

子どもや高齢者は、特に注意が必要です。

自分で体調の変化を感じにくかったり、訴えられないこともあるため、周囲の人が気がけることが重要だといいます。

(長崎市消防局警防課 山田 実 係長)
「65歳以上の高齢者に発生しやすく、中でも屋内で閉め切った状況の環境で熱中症に罹患する人が多い。子どもの場合は、比較的水分は取れているけれど、たくさん汗をかいて熱が上がってきたという症状での救急要請が多い」

暑さの感じ方は人によって異なるため、体調の変化を見逃さないことが大切です。

(長崎市消防局警防課 山田 実 係長)
「自覚症状として何かしらのサインが出たときには、まず自身で病院を受診してもらうとか、動けない状況であれば速やかに救急要請をしてもらいたい」

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