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西九州新幹線 全線フル規格化「完成まで15年はかかる…」専門家が指摘する部分開業の影響は

2023年11月15日 20:02
西九州新幹線 全線フル規格化「完成まで15年はかかる…」専門家が指摘する部分開業の影響は

鉄道が専門で新幹線の建設にも携わってきた富山大学の金山 洋一特別研究教授。

西九州新幹線かもめからリレーかもめへの乗り換えが必要なことについて「効果が限定的になっている」と話しています。

( 富山大学・金山洋一特別研究教授)

「直通することが極めて重要な要 素。直通することによってお客 さんがかなり増える。逆に直通 しないことでお客さんが限定的 」

博多ー長崎間を結んでいた「特急かもめ」と比べおよそ30分時間は短縮となっていますが。

( 富山大学・金山洋一特別研究教授)
「時間的ではなく心理的に感じる 時間の遠さに置き換えると20分程度ある  1回乗り換え るだけで20分遠く感じる。観光面や経済面、本来なら長崎とか博多とか連結 性がよくなって、佐賀も経由し てだがいろんな企業が「集積の 経済」と言って、イノベーショ ンが生まれたり、交流が活発化 して新たな経済の活性化が期待 できるが移動がややハードルが あるということはそこがやや抑 制的になる。」

新たなルートへの議論が始まる可能性もある中完成までにかかる時間については・・。

(富山大学・金山洋一特別研究教授)
「通常であれば工事が始まってか ら10年少しかかる かなり急い でも。今回ルートの話もしてい るということだとするとルートを決めるためにその手前で地形地質調査 環境 のこともあるのでいろんな調査もしないといけない。ルート決めてから着工する手前までに2~3年は通常かかる。 それから着工して10年少しと なると15年ぐらいのイメージ」

金山特別研究教授は全線が新幹線でつながれば世界的にも知られた長崎への移動がしやすくなりインバウンドや国内からの観光客も含め多くの人が訪れることが期待できると話しています。

    長崎国際テレビのニュース