「予測していない事態にならないように」 ウォータースライダーの死亡事故の第3回検証委員会 島根県邑南町
去年8月に島根県邑南町のレジャー施設内で起こったウォータースライダーで小学生が死亡した事故。この事故の第3回検証委員会が1月30日に開かれ、再発防止策について話し合われました。
1月30日、弁護士や医師などで構成された検証委員会は3度目の会議を開き、再発防止のための安全管理マニュアルに記すべき内容などを話し合いました。島根県邑南町にあるレジャー施設・瑞穂ハイランドでは去年8月、地域の公民館や児童クラブなどがイベントを開催。これに参加した小学3年生の男子児童が、施設内のウォータースライダーで遊んでいたところ、上から滑ってきた別の児童と衝突。頭を強く打ち、その後搬送先の病院で死亡が確認されました。
1月30日の会議ではイベントを開催する際は指揮系統を明確にする事、負傷者が出た際の対応手順を決めておく事。会場近くにAEDの設置があるかなど事前に下調べする事などを盛り込んだマニュアルを作成し、見落としがないようリスト化すべきとの意見が出されました。
また、会議に出席していた邑南町の日高副町長は「事業実施に対する考えに甘さがあった。町をあげた踏み込んだマニュアルの作成と運用の必要性を感じている」と述べました。
邑南町デイキャンプ事故検証委員会 中村健太 委員長
「予測していない事態にならないように、準備段階でいろんな事態を想定して、その事態が起きた時にどう対応するかを決めておくことが重要だと思っています」
次回の検証会は2月29日に開催され、これまでの会議で提案された内容を記した報告書の完成を目指します。