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【台風10号】日々変わる進路… 現状と今後の進路は? 台風情報を気象予報士が解説

2024年8月27日 19:19
【台風10号】日々変わる進路… 現状と今後の進路は? 台風情報を気象予報士が解説

自転車かそれよりもゆっくりした速度で移動している台風10号。今後の台風情報を気象予報士の町田さんに解説していただきます。

町田朱理 気象予報士
「台風10号は鹿児島県 奄美の東で西北西へゆっくりと進んでいます」

26日から台風の目がはっきりとしてきました。27日朝、非常に強い勢力になり、速度は遅いものの発達は早まっています。予想が更新されるたび、進路が西よりに変わっています。

26日の天気図を見ると、東シナ海に台風とは別に熱帯低気圧があり、西に引っ張られてました。現在は、その低気圧が弱まって消滅し、この先、台風の進路は次第に東へと変わる見込みです。

予想進路を見てみると、台風は28日に鹿児島県の屋久島の西を北上後、29日九州に上陸、横断する予想です。その後、本州を横断し30日にかけて山陰にも接近する恐れがあります。まだ予想の進路にブレがある状況ですが、台風は暖かい海域を北上しているため、勢力を維持しながら日本付近に接近しそうです。

また、28日は日本海にある前線が南下する予想で、台風によるとても暖かく湿った空気が前線に向かって流れ込み台風から離れていても雨が強まる可能性があります。

そして、今回の台風の特徴は速度が遅いことです。時速10キロ以下と自転車かそれよりもゆっくりした速度で進んでいます。台風がゆっくりと近づき長い間、雨が降り続く恐れがあります。

■いまのうちにできる対策は?

町田朱理 気象予報士
「飛ばされやすい物干し竿や植木鉢などは家の中に入れておきましょう。そして、こうした厳しい暑さの中停電する可能性があります。車はエアコンを使用できますからガソリンを満タンにしておくようにしましょう。ペットボトルの水を凍らせておくのも、水の備蓄、熱中症対策となります。また、大雨災害が発生した場合、高齢者を中心に早めの避難が重要です。いまのうちからハザードマップで危険な場所避難場所を確認しておきましょう」

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