「みんなにおいしいネギを届けたい」 白ネギの出荷式 厳しい暑さの影響で平年と比べ少し遅れ気味の出荷に… 鳥取県
これからの時期、鍋などで活躍する白ネギ。猛暑の影響を受けながらも、11月5日に出荷式が行われました。
5日に行われた出荷式には、JA鳥取中央の関係者や生産者などが出席。参加者には白ネギの天ぷらが振舞われました。
京阪神や山陽地区、県内を中心に約25万ケースを出荷予定で、約3億6700万円の販売額を見込んでいるということです。順調に生育していたという今年の白ネギ。しかし、全国的な猛暑で根が痛むなどし生育が停滞。今年は例年と比べ、少し遅れ気味の出荷となりました。
倉吉関金白ねぎ生産部長 岡本昭司さん
「やっぱり(例年に比べて)細いかなと思っております。でも、(出荷まで)時間があるので、ここから太らないかなと期待しているところ。昔は9月になったら土をかぶせて仕上げていく格好だったけど、それが9月も30度超える日が続いているので、結局高温になるとネギの成長が止まってしまうという性質がある」
例年9月に行うという土をかぶせる「土寄せ」の作業。白さが増すというのですが、ネギは高温多湿に弱いため、今年はこの作業が遅れてしまっているそうです。しかし、涼しくなるまで土寄せを遅らせると、出荷のタイミングに影響を与えるため、生産者は頭を抱えています。
気候条件が変化する中、暑さに強い新しい品種などの選択も必要になってくるといいます。
倉吉関金白ねぎ生産部長 岡本昭司さん
「前のネギの作り方とは感じが違ってきて、どれが正しいか答えがまだ出ないような形。これから大きな課題だと思うけど、みんなにおいしいネギを届けたいなということがありますので、頑張って作っていきたいと思います」
猛暑を耐え抜き、栄養をたっぷり蓄えた秋冬ネギ。出荷のピークは12月中旬から1月中旬で、3月上旬まで出荷が続くということです。