「地域で環境・安全を最低限守りたい」 バイオマス発電所を環境評価対象に追加方針 相次ぐ火力発電所の火災事故受け 鳥取県
全国で相次ぐ火力発電所の火災事故。これを受け、鳥取県の平井知事は、2月1日の定例会見でバイオマス発電所を環境評価の対象にすることを明らかにしました。
1月31日、愛知県武豊町のJERA武豊火力発電所の地上13階部分にあるボイラー施設が爆発し、火災が発生しました。ここでは、石炭や木質バイオマスを燃料にしていて、木質燃料の貯蔵施設が出火元とみられています。
また、去年9月には、鳥取県米子市大篠津町にあるバイオマス発電所が爆発。調査チームによると火災が起こったのは、木質燃料の受け入れ設備で「粉じん爆発」が原因となった可能性があるということです。
鳥取県 平井伸治 知事
「昨年重大な事故がありました。爆発という最悪の結果を生んだわけであります」
相次ぐ発電所の火災事故を受け、鳥取県の平井知事は2月1日の定例会見で今後、設置される木質バイオマス発電所に対し、環境評価が行えるよう、
手続きが必要となる施設の条件に発電所のボイラーからの「排出ガス量毎時40,000立法メートル以上」を追加する方針を示しました。
鳥取県 平井伸治 知事
「残念ながら発電所は、国の権限で、設置許可などは国が独占しています。私どもとしては、ただ地域で環境あるいは安全を最低限守りたい」
鳥取県では、2月上旬に県の環境審議会にはかり、一定の周知期間を設けた後、正式に施行する予定にしています。