交通障害や孤立集落発生を防ぐ 積雪などにより倒れる“危険木"を伐採 鳥取県八頭町
寒さが一段と増すなか、この冬も予想されるのが積雪の被害です。鳥取県八頭町では交通障害や孤立集落の発生を防ぐための対策が取られています。
12月12日朝、鳥取県八頭町・茂谷集落では伐採された木の枝葉が運ばれていました。これらは、集落の林道沿いに生えていた「危険木」と呼ばれるもの。「危険木」とは積雪などにより木が倒れ、道路の通行止めや孤立集落の発生を招く恐れがある木のこと。
茂谷集落では、そんな危険木による倒木被害を防ぐためのある対策が行われています。
木を切る案内
「これから危険木と言って、こちらの木とかテープを巻いている木の伐倒の作業に入ります」
これは2021年から県、町、中国電力ネットワークが行っている、危険木の事前伐採です。先週は約150本の危険木を伐採。そして、テープで印がつけられているのが危険木とみなされたもので、今後伐採予定のものが約70本あります。
八頭町役場産業観光課 山﨑将史主幹
「実際に今年の雪で(木が)倒れて ガードレールが曲がっているということもありましたので、そういう恐れがある木を選んで切らせていただいている」
今年1月、山陰地方で相次いだ大雪による被害。実際、この場所でも集落に繋がる唯一の道が倒木によりふさがれ、2世帯4人が3日間にわたり孤立状態となりました。
陽当りの影響で道路側のみ枝が成長しているため、雪の重みが偏り木が倒れるのは道路側。また、その木が電線に引っかかることで電柱が折れる恐れもあるため、より強度を増した電柱に随時取り替えていきたいと話していました。
八頭町役場産業観光課 山﨑将史主幹
「一回やったところについては木が育つのに40年かかるので当面は倒木の危険性は低減するのかな」
鳥取県八頭町によりますと12月13日から、茂谷集落にある残りの危険木を伐採し、年内中に作業を終わらせる予定だということです。