「暴力団の捜査をしており、あなた名義の口座があった、口座を売ったのではないか」 警察官と検事をかたる男から電話で指示 80代女性が現金400万円をだまし取られる 島根県松江市
島根県警松江警察署は11月6日、松江市で警察官や検事をかたる特殊詐欺が発生し、80代の女性が現金400万円をだまし取られたと発表しました。
警察によりますと、9月18日に80代女性の自宅の電話があり、東京中央警察署の「オカダ」と名乗る男から「暴力団の捜査をしており、あなた名義の口座があった、口座を売ったのではないか」などと言われ、毎日午前9時と午後4時の2回「オカダ」に電話をかけるよう指示されました。次に検事の「ヨシダ」と名乗る男から電話があり、女性が共犯者であるなどと言われ、女性は全く身に覚えはなかったものの「オカダ」と「ヨシダ」を本物の警察官と検事だと信じました。
その後、警察を名乗る「オカダ」から口座の資金調査の名目で400万円を下ろし自宅で保管するよう指示されたため、指示通りに400万円を保管。10月1日に400万円を袋に入れて玄関の外に置くよう指示され、その通りに従ったところ現金は回収されていました。
犯罪に関わっていないことが判明すれば返ってくると言われたため、その後も「オカダ」に毎日電話をかけていましたが、10月20日以降は通じなくなり返金もされなかったため、だまされたことに気づき警察に相談、詐欺被害が判明しました。
いずれの電話も「050」から始まる番号からかかってきたということです。
警察は資金調査で現金を下ろすよう指示することはないので、「お金を送れ」などと電話があれば詐欺を疑い相談するよう呼びかけています。