12年ぶりに実現 赤く色づく紅葉の時期に名庭「啐啄園」を特別公開 鳥取県鳥取市
鳥取市歴史博物館のすぐそばにある「啐啄園」。近代造園の先駆けとも言われる庭師・久保篤三によって1978年に手掛けられた名庭です。
中山紗希アナウンサー
「ひんやりとした空気に包まれているこちらの庭園では、今しか見られない光景を楽しめます」
それが、鮮やかな赤色に色づいた紅葉。そして庭園にある力強い石組みがおりなす非日常的な景色。
実はこの庭園、鳥取市の男性が所有しているもので普段は立ち入ることができません。しかし…。
鳥取市歴史博物館 粂澤康平主事
「定期的に所有者の方には公開ができないかお願いしていたんですけどもこの度、所有者のご協力を賜りまして、12年ぶりという形になるんですけど、公開するということに至りました」
2011年に1度公開したものの、庭の手入れや修繕に費用も時間もかかるため公開することができなかったのだそうです。しかし、ようやくその目途もたち、今回12年ぶりに実現することができました。
今年は暖かい日が続いた影響で例年より1週間ほど遅く色づいた紅葉。紅葉しているのはまだ全体の6割ほどですが、一般公開が始まる来週にはさらに色づきが深まるということです。
鳥取市歴史博物館 粂澤康平主事
「後ろの山を借景とした庭園となっておりまして、またとない機会となっていますので、この機会を逃すことなくこちらの庭園、楽しんでいただけたらと思います」
深紅の世界に包まれる啐啄園の特別公開は11月29日(水)からの5日間限定で行われます。