「とっとり海のごちそう祭」開催 海の厄介者"ムラサキウニ"を使った料理を満喫 鳥取県鳥取市
鳥取県では「海の日」のイベントが開かれました。
参加者
「みんなで守ろう、鳥取の海!」
大勢の人でにぎわう港。ここで、子どもたちの心をつかんでいたのは、ウニ!
鳥取市の港では7月15日、「とっとり海のごちそう祭り」が開かれました。このイベントは海の環境を守る大切さを伝えようと、日本財団が海と日本プロジェクトの一環として企画したものです。
近年、気候変動の影響で大量発生しているムラサキウニ。このムラサキウニが海藻を食べつくす「磯焼け」が鳥取の海でも深刻化していてさまざまな形の対策が進められています。
鳥取県農林水産部 水産振興局 鈴木 由香利 局長
「ウニを単に駆除していくだけじゃなくて、それを食につなげていく。そうしたことによって、より良い循環が生まれていけばと考えています」
海の厄介者を食材として活用しようという取り組み。会場ではこのムラサキウニを使った料理が人気を集めていました。ウニを添えて焼いたサザエのつぼ焼きや、ウニを使った醤油で食べるそうめんなどが登場。来場者は磯の香りを楽しみながら、料理を満喫していました。
参加者
「おいしい!」
「ウニの味がすごい濃厚です」
別のブースではー。
鳥取環境大学 環境学部4年 岩井 晴菜さん
「海藻を使って疑似的な海の中の世界を作る」
学生たちが海藻を使った小さな藻場「ハーバリウム」の作り方を子どもたちに教えていました。海藻をベビーオイルとともに瓶に詰め、静かに眺めて楽しむ作品です。
鳥取環境大学 環境学部4年 岩井晴菜さん
「藻場はさまざまな生物の住処や産卵場所となっているので、それらを伝えていけたらと思っています」
見て、触って、食べて。実際に体験して海を知るこのイベント。これからも夏の恒例行事として続けていきたいということです。