たびたび広告の依頼が舞い込む 「まんが甲子園」で最優秀賞の受賞歴を持つ高校の漫画研究部 今回の依頼者は警察 特殊詐欺防止のポスターが完成 鳥取県
去年、高知県で開催された全国高等学校漫画選手権大会、いわゆる「まんが甲子園」で、鳥取県勢初の最優秀賞に輝いた米子高校漫画研究部。鳥取県警とコラボした特殊詐欺防止のポスターが完成し、2月27日に感謝状が贈られました。
完成したポスターには、全ての年代が特殊詐欺被害の防止に加わろうというメッセージが込められています。2月27日は鳥取県米子市の米子高校でポスターを制作した漫画研究部の部員に、鳥取県警の警察官から感謝状が手渡されました。
鳥取県警 生活安全企画課 大塚明 課長
「なかなか社会全体で特殊詐欺を防ごうというコンセプトで作画するのは、正直簡単なテーマではなかったと思うんですね。テクニックもすごいですけど、それだけ心を込めて作っていただけたのかなと」
去年8月、高知県で開催された「まんが甲子園」で最優秀賞に輝いた米子高校漫画研究部。学校ではデザインの授業もあり、地元企業や自治体などからたびたび広告の依頼を受けています。今回のポスターも鳥取県警から「県民の心に響くポスターを作りたい」という依頼を受け、制作しました。
米子高校漫画研究部 宮永 久良沙さん
「キャラクターや背景とのコントラストをつけたりして、キャラクターたちを強調させるような構図にしたり、犯人の怖さを強調したりしています」
去年1年間の特殊詐欺被害は鳥取県では3億円、島根県でも1億円を超えており、特に鳥取県では過去最大の被害額となっています。また近年は高齢者以外も被害にあうケースもあり、注意が必要です。
米子高校漫画研究部 秋吉咲織さん
「自分にも降りかかってくる問題だよということを自分が意識しないと被害も防げないので。特殊詐欺の被害防止っていうのは、まずは自分からすべきだよということが伝わってくれればなと思います」
このポスターは200枚製作され、県内の警察署や公共施設などで掲示されるということです。