春を先取りしたような暖かな陽気から一転、ひんやりした空気に包まれた山陰地方。そんな中ー。

大坪千成 記者
「雨が降り、冷たい空気に包まれた鳥取県三朝町。こちらの建物の中は、暖かな空気の中、ひな人形がお出迎えです」

今年も訪れた「ひな祭り」シーズン。鳥取県三朝町では2月15日から、温泉街を散策する「雛めぐり」が行われています。観光案内所では、ひな壇と吊るしびなが訪れた人を出迎えます。吊るしびなは毎年新しく作られていて、その数は、約1000個にもなるといいます。ひな壇の周りにも、楽しい仕掛けがー。

ひな祭りに関するクイズが温泉街各地に設置されていて、答えて回るスタンプラリーになっています。スタンプラリーの中のクイズのひとつは、「ひなかざりの中にある時代に合わないものを探せ」というもの。意外と悩む内容になっていて、ぜひ楽しんでほしいと話していました。

三朝温泉観光協会　山内有二 イベント委員長
「毎年いろいろ改善してですね、お客さまに楽しんでいただけるような内容になっていますので、町を歩いて楽しんでいただければと思います」

ひな壇は、温泉街に10か所以上設置。

ブランナールみささ　岸信直彦さん
「チェックインは入り口からフロントへというのがスムーズな流れだと思うんですけども、一旦こちらへ来て『うわーっ』とびっくりされて、それからチェックインに流れると」

取材した宿泊施設では、2月の寒波の影響で50件ほどのキャンセルがあったということです。減った客足を取り戻すきっかけにしたいと、ひな人形に願いをこめていました。

ブランナールみささ　岸信直彦さん
「お客さまがキャンセルせざるを得ないといったケースもございましたので、ダメージがあったと言えばだいぶ大きなダメージがあった。気候も上向いてきていますし、温泉とかひな飾りをご覧いただいて三朝温泉全体をお楽しみいただければより良いんじゃないかと」

色とりどりのひな人形たち。春の訪れとともに温泉街に活気が戻るのを待ち望んでいるようです。