110年ぶりの快挙を果たした尊富士の凱旋パレードです。生まれ故郷金木地区では人口の3倍近い観客が声援を送りました。

★廣瀬 絢南アナウンサー
「凱旋パレードの出発地点金木総合支所ではまもなく出発セレモニーが行われます。パレード開始30分前ですが尊富士関を一目見ようとすでに多くの方が駆けつけています。」

人で埋め尽くされた広場に尊富士が登場すると。

★伊勢ヶ濱親方
「金木にこんな人いっぱいいてびっくりしています 今回優勝できたのも本当にみなさんの応援と本人のがんばりが一体となって出来たことだと思っています」

★尊富士
「今こうして自分がここに立っていられるのもみなさんの声援があったらこそ優勝できたと思っています」

★廣瀬 絢南アナウンサー
「まもなく尊富士を乗せたオープンカーが出発します」

★沿道の人
「尊富士がんばって！」
「きゃー！」

沿道に集まったのはおよそ2万人。金木地区の人口7245人の3倍近い大観衆です。手作りのうちわや拍手で尊富士を称えました。

★廣瀬 絢南アナウンサー
「みなさん大きく手を振っています。ありがとうという声も聞こえてきます。沿道の声援に尊富士関もうんうんとうなずきながら笑顔で応えてます」

金木地区を代表する作家・太宰治の生家斜陽館の前でも。
沿道からの声援に尊富士は終始笑顔で応えていました。

★祖母 工藤洋子さん
大勢の観客を見ていかがですか？「本当にね立派に育ったおかげです本人が一番がんばってますけど」

★沿道の人
「感激いたしました来て良かったです」
「自分の孫だったらと思ったら涙が出てくる」
「うれしいです指ハートしてもらいました」

指でハートマーク。

ファンサービスも忘れません。

★沿道の人
「いやー感激ですねぜひ大関、横綱になってほしいなと思います」
「待ちに待っていたんですごいステキな優しい顔 もう太宰治と吉幾三を自分の心の中でははるかに超えました」

一方五所川原市中心部、立佞武多の館前は…。

★青森放送 甲地 壮起 記者
「中心市街地のパレード直前です沿道には五所川原立佞武多を彷彿とさせるほどたくさんの人が集まっています」

★青森放送 甲地 壮起 記者
「立佞武多の館から今大型立佞武多、「素戔嗚尊」が姿を現しました」

尊富士の化粧まわしにも描かれている高さ２３メートルの大型立佞武多、「素戔嗚尊」も特別に出陣です。

祭りの掛け声ともに２度目のパレードが始まりました。
尊富士と立佞武多の共演です。

★青森放送 廣瀬 絢南アナウンサー
「皆さん待ちに待った尊富士とのご対面です皆さん大きな声を上げて応援しています」

★パレードを見た人
「尊富士！優勝おめでとう！」

★青森放送 廣瀬 絢南アナウンサー
「日本一！日本一！と声をかける方もいます」

およそ３万５０００人がつめかけた中心部のパレード。
まるで夏の五所川原立佞武多のような盛り上がりです。

★パレードを見た人
「（春場所中は）まいにち相撲を見ていたのですごい感動しました」
「英雄ですよ青森の英雄だと思います」
「金木も見てきましたこれは尊富士の似顔絵です 作ってきました 見てくれていました尊富士」
「金木にも行ってきまして金木でもバッチリです目が合ったので（尊富士が）見ていました素敵です親方もイケメンです尊富士もかっこいいです」

★尊富士
「最高の笑顔を見せてくれたので帰ってきてよかったと思っています 自分の記憶に残る最高のパレードだった。
本当に感謝してもしきれない。ありがとうございます まだまだ自分は弱い。もっと強くなって青森県や五所川原市、金木町に１つでも多く貢献して地域の活性化につなげられるような相撲をとって全国から五所川原市に訪れるようなまちづくりを自分が率先して頑張っていきたい」

今月１２日から始まる夏場所。
さらなる活躍が期待されます。

ところでパレードに先立って尊富士には宮下知事から県褒賞と１１０年ぶりの新入幕優勝にちなみ、１１０キロ分の県産米の米俵が贈られました。
大相撲関係の受賞は師匠で元横綱・旭富士の伊勢ヶ濱親方以来３４年ぶり９人目です。
宮下知事は「尊富士関の活躍で青森県の相撲王国が復活してくれれば」と期待を寄せていました。

また五所川原市では新しく設けられた第１号の市民栄誉賞が贈られました。地域に元気と勇気を与えてくれた尊富士の快挙を多くの県民がたたえていました。