就活学生の3割がセクハラ受けたと回答 性的な冗談・からかい、性的関係強要も
就職活動中に、企業の従業員やリクルーターからセクハラを受けたという学生が3割にのぼることが厚生労働省の調査でわかりました。
厚労省は、2020年度から22年度に大学、大学院、短大や専門学校を卒業した学生で、就職活動やインターンシップを経験した男女ちょうど1000人にことし1月に調査しました。その結果、セクシャルハラスメント、いわゆるセクハラをインターンシップ中に受けたと答えた人は30.1%、インターンシップ以外の就活中に受けたと答えた人は31.9%でした。この割合はいずれも男性の方が女性よりも高くなっています。
受けたセクハラの内容は、インターンシップ中では、「性的な冗談やからかい」が男女ともに最も多く、ついで「食事やデートへの執拗な誘い」「不必要な身体への接触」「性的な事実関係に関する質問」の順に多くなっています。そしてセクハラを受けたという人のうち、男女ともにおよそ2割が「性的な関係の強要」があったと答えました。
インターンシップ以外の就活中のセクハラとしては「食事やデートへの執拗な誘い」が最も多いものの、インターンシップ中と似た傾向が見られました。
セクハラ行為をした人については、インターンシップ中では「インターンシップ先で知り合った従業員」「上司、指導役」の順で、インターンシップ以外の就活中のセクハラでは「OB・OG訪問を通して知り合った従業員」「学校・研究室などへの訪問した従業員、リクルーター」がほぼ同じ割合で多くなっています。