歴史的な円安がマイナスの影響…企業の6割 帝国データバンク調査
帝国データバンクが企業およそ1000社に行った調査で、最近の歴史的な円安が自社の利益にマイナスの影響を与えると答えた企業が6割にのぼりました。
帝国データバンクが全国の企業1046社に行った調査によりますと、最近の歴史的な円安が業績に与える影響について、売上高にマイナスの影響があると答えた企業は35%、利益にマイナスの影響があると答えた企業は63.9%にのぼりました。
売上高・利益ともにマイナスの影響と答えた企業は全体の3割を超えました。
企業からは「今までは円安に振れれば輸出をベースにそれなりに利益はプラスだったが、今回のように振れ幅が大きくなりすぎると、輸入に頼る製品類に相当の差損がでる」(機械製造業)といった声のほか、「(輸入資材やエネルギーなどの)高騰分を価格転嫁できていない」(繊維・服飾品製造業)と、円安によるコスト高を商品やサービスの価格に転嫁できていないという悩みも聞かれたということです。
今週も円相場が1ドル153円台~156円台で推移する中、適正だと思う為替レートについては、「1ドル110円~120円台」との答えがあわせて50.1%となりました。