五所川原市の「とりっぷ」で食中毒 7日間の営業停止
青森県保健衛生課は五所川原市の飲食店「とりっぷ」で、カンピロバクターによる食中毒が発生したと発表しました。
県によりますと、今月25日午後2時30分頃に五所川原保健所に管内の住民から「家族1人が五所川原市内の飲食店を友人と2人で利用した後に、胃腸炎症状を呈して、管内の医療機関を受診した」という連絡がありました。
調査の結果、2人はともに20歳代の女性で11月19日午後6時頃から2人で五所川原市内の飲食店「とりっぷ」を利用していて、2人とも11月22日から腹痛、下痢、発熱等の症状があったことがわかりました。
2人の便からカンピロバクター・ジェジュニが検出されたこと、患者の臨床症状がカンピロバクターによる食中毒の症状と一致していること、患者に共通する食品が当該施設が提供した食事に限られること及び医師から食中毒の届出があったことから、当該施設が提供した食事を原因とする食中毒と断定したということです。
患者は2人とも快方に向かっているということです。
西北地域県民局は食品衛生法に基づき、「とりっぷ」に対し11月28日から12月4日まで7日間の営業の停止を命じました。
■患者の食事の内容
冷製ニラとろレバー、ささみチーズバジル串、アボカドバター醤油串、冷奴、飲み物
カンピロバクター食中毒について
近年、食中毒の原因として高い割合を占めています。
主な原因食品又は感染源として、鶏肉や牛レバー等の食肉関連食品、または加熱不足や取扱い不備による二次汚染等が強く示唆されています。
青森県内では、今年飲食店を利用し、カンピロバクター食中毒が発生したケースが4件と例年に比べ多くなっています。
加熱不十分な鶏肉、鶏レバー又は牛レバーが関与したことが疑われています。
<カンピロバクター食中毒予防のための注意点>
①食肉(内臓を含む。)を調理する際は、中心部まで十分に加熱しましょう。
②調理された食肉(内臓を含む。)を食べる際に、生又は半生であると考えられる場合には、食べることを避けましょう。
③調理に使用したまな板などの調理器具や手指は、十分に洗浄消毒しましょう。