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【青森県・激動2024】事件と事故 幼い命が奪われた“虐待”や大規模な“火災”…信頼揺るがす“官製談合”も暗い影を落とす

2024年12月18日 6:20
【青森県・激動2024】事件と事故 幼い命が奪われた“虐待”や大規模な“火災”…信頼揺るがす“官製談合”も暗い影を落とす

ニュースレーダーが伝えてきた県内で起きた主な出来事を振り返るシリーズ「激動2024」です。
2回目の今日は「事件と事故」です。
幼い命が犠牲となった虐待事件や、日常が突如として奪われてしまった大きな火災、そして行政への信頼が揺らぐ官製談合などが県内に暗い影を落としました。


★青森放送 加藤誠記者
「母親が捜査員に連れられて出てきました」

八戸市で5歳の娘を虐待して死なせたとして、母親と交際相手の男が逮捕・起訴されれました。

死因は浴室で冷水を浴びせ4時間半にわたり放置したことによる低体温症。
しつけの一環と称した交際相手の虐待を、母親は止めませんでした。

★近所の住民
「かわいそうだなと思う…誰かが気がついていればなんとかなったのかなと思うけど…」

法廷で母親は…

「怒らせると自分も殴られるのではないかと考えた」

言い渡されたのは懲役9年の実刑判決。


幼い命を守ることはできなかったのか。
当時の児童相談所の対応が適切だったか、検証が続いています。



★對馬敬 記者
「火が燃え移っているようで懸命な消火活動が行われています」

★近くの人は
「ここみんな燃えてしまうんだなと思って逃げました」
「どうしようと思って、財布も何も持たないで出てきたから」

火元は製材所、ドラム缶で油をしみこませた木くずを燃やしていました。
全焼17棟。あわせて28棟が焼け、町並みは変わり果てました。


★音を聞いた近所の人
「ものすごいスピードでした 音がバーンっていうか…」

運転していたのは死亡した19歳のアメリカ兵でした。
血液検査では基準値以上のアルコールが検出されました。


地域の守り神が炎に包まれました。
幸いにもけが人はいませんでしたが、再建には3億円がかかる見通しです。

凶悪事件は今年も相次ぎました。

★小田桐勝行刑事部長
「七戸町における男性殺人死体遺棄事件捜査本部を設置いたしました」

七戸町の地中から見つかったプラスチック容器に入れられた男性の遺体。
警察は被害者が過去に働いていた運送会社の元代表たち5人を逮捕。

生きたまま閉じ込めてふたを金具で固定、さらにタイヤを乗せるなど、残虐な犯行が明らかになりました。
しかし、検察は殺害行為を認定する証拠が足りなかったとして、殺人罪での立件を見送りました。
詳しい動機は今後法廷で明かされます。


★一戸亮太 記者
「不明となっている仲間を探すため船が続々と出港していきます」

公務員の汚職に捜査のメスが入りました。

★青森放送 葛西将央記者
「捜査員とともにいま一戸容疑者が警察署に入っていきます」

五所川原市の官製談合。
逮捕されたのは前の副市長でした。

★市民
「そんなのはよくねえな五所川原にもそんなのあるのか」

指名業者の選定権があった元副市長。
市が発注した工事を巡る指名競争入札で、任意団体の事務局長と理事の男と共謀し指名業者の選定を取り決めていました。


★五所川原市議会 木村清一議長
「そういう団体に入れば指名に入れるという感じのことだったので、みんな介入すれば入札に入れるんじゃないかなという そういう希望はあったでしょうね」

★五所川原市佐々木孝昌 市長
「市民のみなさまにはおわび申し上げるとともに市政の運営に支障ないよう務めていく」

容疑を大筋で認めているという一戸被告。
失われた信頼をどう取り戻すのか、根本的な再発防止策が求められます。

最終更新日:2024年12月18日 6:20
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