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活断層走る愛媛でも備えの動き 専門家は「南海トラフ地震より大きな揺れが来る可能性」指摘

2024年1月11日 17:45
活断層走る愛媛でも備えの動き 専門家は「南海トラフ地震より大きな揺れが来る可能性」指摘
愛媛JMAT

激甚災害に指定された能登半島地震。県内でも、いざという時の“備え”の動きが広がっています。

また県を横切るように活断層が走る愛媛。専門家は「南海トラフの地震より大きな揺れが来る可能性がある」と指摘します。

けさ、能登半島地震の被災地で医療や救護活動を行うため、県医師会の派遣医療チーム「JMAT」が石川県に向け出発しました。

愛媛大学医学部附属病院救急科 安念優 医師(リーダー):
「被災した方々のニーズに合わせて、可能な限り我々医療者としての使命を果たす」

被災地への支援の動き…

そして県内では“備え”の動きも広がっています。

コーナン三津浜店 村上克俊店長:
「こちらです」
水口気象予報士:
「防災バックに下には突っ張り棒もありますね」

村上さん:
「ニュースを見てですね、防災意識が高まっているのを非常に売り場で感じています。改めてお客様自身が備蓄商品の見直しというのを行っているようでして長期間保存可能な商品の売れ行きが大変伸びています」

こちらの店舗では、火や電気を使わず水を入れるだけで食べられるアルファ米や、温めなどの必要がないお総菜などの保存食の売り上げが、地震発生前に比べて3倍になっているということです。

また、能登半島地震以降、携帯用トイレについての問い合わせが増えているといいます。

村上さん:
「これまではどちらかというとゴールデンウィークの渋滞対応としてよくお求めいただく商品だったんですけども、今回は災害用ということで非常に売れております」

今回の地震では多くの地域で断水が発生し、トイレが使えない状況が相次いでいて、こちらの店では組み立て式の簡易トイレや、凝固剤が付いた非常用袋のニーズが高まっているといいます。

他にも、スリッパや懐中電灯、防寒用のアルミブランケットなどが入った防災バッグは軽量化していて年配の方でも持ち出しやすいタイプのものが増えているということです。

村上さん:
「一家に一袋ではなくて一人一袋備えてあった方がよいかと思います」

一方、愛媛ではこの先どのような地震や津波が想定されているのか、地震と津波が専門の東京大学地震研究所・佐竹健治教授に聞きました。

東京大学地震研究所 佐竹健治教授:
「愛媛県には中央構造線という活断層がありまして、中央構造線自体は和歌山からずっと九州の大分までつながっているんですけども、それがちょうど愛媛県を通っています。これも活断層なのでここで地震が発生すると今回と同じような大規模な地震になるという風に考えられます。その特徴としては、やはり近いので非常に地震の揺れが大きいということです。震度でいうと6強から7クラスになる南海トラフの地震より、大きな揺れが来る可能性があるということです」

今回の能登半島地震では、大きな揺れにより家屋の倒壊や土砂崩れが発生。

さらに、日本海の広い範囲に津波が到達しました。

佐竹教授:
「(愛媛でも)同じように大きな揺れによって、古い木造家屋などの倒壊、それから山間地ですと土砂崩れ、それから中央構造線は松山から西に行くと伊予灘の方に入っていきますので、そうするとそこで津波が発生する可能性もあります。津波が発生した場合、近いので今回のようにすぐに波が来るということですね」

さらに、強調するのが、必ずしも前兆的な地震があるとは限らないという点です。

佐竹教授:
「例えば熊本地震の時には前兆全くなくて突然発生しました。ですから活断層の地震というのは一般的には突然発生するということを想定する必要がある と思います。能登半島の場合は3000年に1回くらいの繰り返しなんですけど、中央構造線はそれより活発で、1000年あるいはそれ以下。西条から松山の部分が最も活発というか1000年以下の繰り返し間隔で起きていると言われています。ここで地震が起きるとM7.5、今回と同じくらいの地震が想定されています」

佐竹教授は、“古い建物などは出来る限り耐震をするほか、家具を固定するなどの対策が必要”としています。

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