発がん性指摘の化学物質「PFAS」…三保雨水ポンプ場排水から国目標値の220倍検出 早急に流入防止対策へ(静岡市発表)
発がん性が指摘される化学物質「PFAS」が静岡市清水区の化学工場周辺の検出されている問題で、12日 静岡市は、三保雨水ポンプ場の排水から最大で国の目標値の220倍の「PFAS」が検出されたと発表しました。
発がん性が指摘される化学物質「PFAS」をめぐっては、静岡市清水区三保の「三井・ケマーズフロロプロダクツ清水工場」の周辺の水路や井戸水から、国の目標値を超える濃度が静岡市の調査で検出されました。この調査結果について、静岡市の難波市長は、「調査結果に理解できないデータがあり、検査方法の信頼性を確認する必要がある」などとして、追加検査を行う方針を示していました。そして、12日、静岡市の難波市長は、追加調査の結果などを公表し、三保雨水ポンプ場の排水から最大で国の目標値の220倍の「PFAS」が検出されたと発表しました。
(静岡市 難波市長)
「当初我々は工場からの排水を問題にしていたが、静岡市の雨水ポンプ場から出ている濃度が高いと分かった。これは非常に大問題である」
難波市長は、この原因について、なんらかの理由で、PFASを含む工場内の地下水が、ポンプ場に雨水を集める幹線に入り込んだとしていて、流入防止対策を早急に実施する方針です。