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都心でゆったりできる空間…札幌狸小路商店街にできた「空き地」が注目スポットに 

2023年10月20日 18:58
都心でゆったりできる空間…札幌狸小路商店街にできた「空き地」が注目スポットに 

再開発が進む札幌狸小路商店街に、ぽっかりと空いた「空き地」がいま注目されています。

その「空き地」では、人々がのんびりくつろいでいました。

都心でゆったりできる空間。

いったいどんな空き地なのでしょうか?

(一関記者)「こちら狸小路の一角なんですけれど、広々とした空間でみなさん芝生の上に寝転がっています。とてものんびりとした空気がただよっています」

狸小路5丁目のアーケード街に広がるこの空き地。

実は、その名も「空き地」と名づけられた場所なんです。

(利用者)「初めてですけれどSNSで見て来てみたいなと。意外と街中ってゆっくりできる場所がないし、遊び疲れたら休める場所があっていいなと思います」

(利用者)「気持ちいいですよ、すごく。寝転がっていたらビルとビルの間に空が見えて観覧車が見えて。なんか普段ない世界ですよね」

この土地の所有者で「空き地」のオーナー・増永隆道さんです。

なぜ、ここをオープンしたのでしょうか。

(増永隆道さん)「ビルを建て替えるまでの期間、普通だと仮囲いでずっと閉ざしたり駐車場にするのが常識なんですけれど、それだと地域のためにならない。市民の皆様に開放するということをやっていきたいと」

もともとこの場所は、神社や場外馬券場があった場所でした。

2026年には飲食店などが入る新しいビルを建設する計画ですが、工事が始まるまでの来年9月まで、「空き地」を市民の憩いの場として開放することにしたのです。

「空き地」には、デンマークの有名クラフトビール店が出店していて、ビールを飲んだり編み物をしたり、訪れた人たちは思い思いの時間を過ごしていました。

またこれまで、映画の上映会やキッチンカーのイベントなども開催してきました。

若者や家族連れなどたくさんの人が訪れ、狸小路の新たなにぎわいのスポットにもなっています。

(増永隆道さん)「街中で抜けている空間ってアーケード内にあるってユニークだと思うので、工事中みたいなのもあえて残している。もっと狸小路は文化的な香りのする場所だったと思うので、再び30年40年どんな文化を作るのか、ちょうど考えていく時期だと思う」

狸小路に出現したユニークな「空き地」。

冬に向けて雪でかまくらを作ったり、暖かい飲み物を提供するなど新しい取り組みも検討していきたいということです。

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