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サケをとる…日本初“先住権確認”裁判は原告の請求棄却…札幌地裁の判断を詳しく伝える

2024年4月18日 16:21
サケをとる…日本初“先住権確認”裁判は原告の請求棄却…札幌地裁の判断を詳しく伝える

北海道浦幌町のアイヌ民族団体が、地元の川でサケをとるのは先住権の一部であるとして確認を求めていた裁判で、札幌地裁は原告の請求を棄却しました。

浦幌町のアイヌ民族団体は、地元の川でサケをとるのは先住権の一部であるとして、国などを相手に日本で初めて「先住権」の確認を求める裁判を起こしています。

きょう(2024年4月18日)の判決で札幌地裁は「アイヌ文化を享有する権利は最大限尊重されるべき」としました。

一方で、経済活動としてサケをとる権利については、河川は公共の物であることから「特定の集団が排他的に漁業を営むことは困難」などとして訴えを退けました。

(ラポロアイヌネイション 差間啓全さん)「アイヌの先祖の人たちが各地の河川で生業としてサケをとっていたのは間違いのない事実で、それを私たちが船外機を使ってさも根こそぎとるというような判決だったのではないか」

原告は判決を不服として控訴する方針を示しています。

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