「残念」「早く来てほしかった」新幹線札幌延伸2038年度末見通し マチづくりへの影響は?
2030年度末を目指していた北海道新幹線の札幌延伸について、新たな開業時期が2038年度末になる見通しであることがわかりました。
札幌市民や観光事業者からは落胆の声が聞かれました。
札幌開業を見据えて着々と進められている北海道新幹線の工事。
札幌駅の東側には新幹線の駅、北5西1・西2地区には再開発により新たな複合商業ビルが建設予定で、様々な公共交通が集まる拠点となります。
そうしたなかー
(山岡記者)「北海道新幹線の札幌延伸について、新たな開業時期が2038年度末になる見通しであることがわかりました」
札幌延伸は「道民の悲願」とも言われてきた一大プロジェクト。
開業の遅れをマチの人はー
(札幌市民)「残念。早く来てほしかったと思います。もうこの年代だとね」
(札幌市民)「もう何歳になっちゃうんだろうという感じ。不安というか残念」
(札幌市民)「工事のことを考えると仕方ないのかな。当初の予定から遅れるということは、いろいろ予定していたものも後ろにいくので、早く新幹線が入ってきてマチづくりがうまくいけばいいと思う」
2030年度末の札幌延伸を目指していた北海道新幹線。
新函館北斗から札幌まで212キロうち、合わせて17本のトンネルがその8割を占めます。
このうち、渡島トンネルでは軟弱な地盤の影響で難しい工事が続いているほか、羊蹄トンネルでは大きな岩が相次ぎ見つかり、いまも掘削が停止。
工期に3年から4年の遅れが出ています。
札幌の狸小路商店街にある土産物店です。
札幌開業がもたらす経済効果に期待をしていたといいます。
(狸小路商店街振興組合 島口義弘理事長)「新幹線効果は非常に大きなものだと思います。人の流れが変わる、マチが変わる、そういう大きな材料だと思っています。残念な話だけど楽しみが少しのびたかなというところ」
(記者)「2038年は実感わきますか?」
(狸小路商店街振興組合 島口義弘理事長)「実感はないんですけど、生きているうちに新幹線に乗りたい!と思っていますので、いまから考えるとぎりぎりかなと思っちゃうので、もっとはやくみんなで努力して早く来てもらうことを願っています」
札幌延伸が2038年度末にずれこんだ北海道新幹線。
工事の状況によってはさらに遅れる可能性もあるとされていて、マチづくりにも影響がありそうです。