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川から「助けて」の声 大学生の連携プレーで男性を救助 2人の機転とは 北海道釧路市

2024年7月26日 20:00
川から「助けて」の声 大学生の連携プレーで男性を救助 2人の機転とは 北海道釧路市
表彰された大学生2人

北海道釧路市で7月9日午前0時半ごろ、大学のサークル活動を終えた長谷川桜子さんと高橋勇人さんは、釧路川の左岸を2人で散歩していました。

その時、対岸から聞こえたのは「助けてください」という焦っているような男性の声。

最初は「聞き間違い?」と2人で顔を見合わせましたが、何度も聞こえたため、緊急事態と察したといいます。

そこで2人がとったのは、驚くほど冷静で的確な行動でした。

長谷川さんは声が聞こえる方向に走り始め、高橋さんは近くの交番に助けを求めに向かったのです。

2人は携帯電話を繫ぎっぱなしで連絡を取りながら、長谷川さんは橋を渡って対岸へ。

普段の散歩コースだったことで思い出した、橋のたもとに常備されている救助用の浮き輪を手に取り男性の元へと向かいました。

声が聞こえた地点から約800メートルほど走ったところで、40代の男性が岸壁の近くで浮いていたといいます。

長谷川さんが投げ入れた浮き輪につかまった男性。

連絡を受けた高橋さんもパトカーで到着し警察官が男性を引き上げ救助しました。

足を踏み外し転落したという男性は、多少の衰弱は見られたものの、けがはありませんでした。

2人には涙ながらに「ありがとうございました」と感謝していたといいます。

2人を表彰した釧路警察署の本間博幸署長は、「迅速な対応に感謝する。2人の的確な行動がなければ危険な状況だった」と話しました。

表彰後、長谷川さんは「今まで遭遇したことがなく緊張と焦りがあったが、助けられて良かった」。

髙橋さんは「長谷川さんがいたから決断と対応ができた。良かった」と笑顔で話していました。

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