【解説】JR宗谷線で脱線 積雪地帯で雪どけ影響か これまで北海道で起きた脱線事故は…
JR北海道で過去に起きた主な脱線事故がこちらです。
●2011年:石勝線の占冠村を通るトンネルで特急列車が脱線し、そのまま車両が炎上。乗客ら79人がケガなどを負った。
●2013年:函館線の大沼駅構内で貨物列車が脱線。これをきっかけにレール幅の改ざんなど当時のずさんな管理体制が明らかになった。
●2017年:室蘭線の洞爺ー有珠間で貨物列車が脱線し、物流や移動が寸断され大きな影響が出た。
●2024年11月:函館線の森ー石倉間で貨物列車が脱線。この時はレールの腐食が原因とみられ、海沿いにある古い踏切の緊急点検が実施された。
そして、2025年4月8日朝、JR宗谷線で普通列車の脱線事故が起きました。
JR北海道は正午に会見を開き、状況を説明しました。
脱線した付近の盛土がおよそ46メートルにわたって崩壊していたことがわかっています。
けが人はいませんでした。
復旧までは少なく見積もっても1週間以上かかり、運転を見合わせている区間については代替バス輸送を検討しているということです。
鉄道工学に詳しい専門家は原因について、脱線があった沿線は積雪地帯で、気温が高い日が続いたことで雪解けが進行、融雪水が盛土に急速に浸透し、崩壊した可能性があると説明しています。
国の運輸安全委員会が8日から調査に入っていて詳細を調べています。