北海道・旭川東警察署は23日、旭川市の50代の女性がマッチングアプリで知り合った男らに計約300万円をだまし取られるSNS型ロマンス詐欺が発生したと発表しました。

警察によりますと、女性は5月9日にマッチングアプリで中川翔平と名乗る男と知り合い、数日後にSNSでやり取りが始まりました。

男は「ネットショッピングをやっている。一緒にやってほしい。思っていたよりもものが売れる。売るものを仕入れるお金は出してあげる」などと言い、女性はネットショッピングの共同経営を持ち掛けられました。

女性が商品の仕入れ代として7万円を振り込むと、翌日に女性の口座に利益として8万8千円が振り込まれたため、信用したということです。

その後、ネットショッピングのオンラインカスタマーセンター職員を名乗る男から「おめでとうございます。5800万円を振り込めば、1800万円の利益を上乗せして返金するボーナス企画にあたりました」と伝えられ、中川翔平を名乗る男に相談したところ「やった方がいい。5000万円は出してあげる」などと言われました。

女性は仕入れ代として金を振り込んだあと、サイト上で利益が出ていると表示されたため、引き出そうとした際に「引き出すためには税金が必要」と伝えられ、合計6回の振り込みで約300万円をだまし取られました。

最後の振り込みの後、2人と連絡がとれなくなったことを不審に思い、警察に相談したということです。

振込先の口座はすべて別の個人口座だったということです。

警察は「SNSで知り合った相手から現金を要求された場合は詐欺を疑い、すぐに♯9110などで警察に相談してください」と注意を呼び掛けています。