「何度も何度も裏切られた」教員からパワハラ 自殺した学生の遺族が訴え 北海道は争う姿勢
道立江差高等看護学院に通っていた男子学生が2019年に自殺したのは、教員によるパワーハラスメントが原因だとして、男子学生の母親が道に損害賠償を求めた裁判で、母親は「何度も何度も道から裏切られた」と提訴に至った心情を訴えました。
母親は、男子学生が適切な指導を受けられなかったり大声で叱責されるなど、複数の教員から受けたパワハラが原因で自殺したとして、道におよそ9500万円の損害賠償を求めています。
29日に開かれた1回目の裁判で、学生の母親が意見陳述を行い、第三者委員会がパワハラと自殺の因果関係を認め、道は謝罪したにも関わらず、自殺に対する損害賠償を認めない対応について、ショックを受け裏切られたと述べました。
(男子学生の母親)「あの謝罪は何だったのかなという不信感とか。息子は帰ってこないのでどうやっても。だからこそきちんと人の命が奪われたことは認めてもらわないと報われない」
これに対し、被告の道は請求の棄却を求めて争う姿勢を示しています。