「結局は変わらない」道民からあきらめの声も…超短期決戦へ 北海道の暮らしはどうなる?
総理就任からわずか8日後と戦後、最も短い期間で衆議院解散に踏み切った石破首相。
早期解散に北海道各地の“暮らしの現場”の有権者の受け止めも様々です。
(小樽たけの寿司 武田賢一代表)「ちょっと短い期間でね、石破首相の素顔が見えてしまったというところが、すごく逆にちょっと失敗したんじゃないかという感じがしますけれども、印象は悪いですね、かなりね」
観光のマチ・小樽市で、すし店を営む武田賢一さん。
石破首相への評価は辛口です。
円安でインバウンドによる観光需要が回復し、連日賑わいを見せる小樽市。
武田さんのすし店でも外国人観光客が増えていて、高額の注文も多いといいますが、今回の解散総選挙、ひっかかるのはやはり…
(小樽たけの寿司 武田賢一代表)「裏金問題の話がずっと続くんだろうなって。あれが解決しない限りは先に進めないだろうっていうのはすごく感じますね」
道内指折りの農業地帯、空知・深川市の村上昌敏さん。
2024年7月、道北を襲った記録的な大雨で雨竜川が氾濫。
村上さんのソバ畑は2年続けて大きな被害を受けました。
コメ農家でもある村上さんは、自然災害に加えて農薬肥料などの高騰など課題は山積で、訴えたいことはそれこそ山のようにあると言います。
(深川市の農家 村上昌敏さん)「さらにコメ離れが進むという懸念もあるので、やはり政府としては期待するところは、米価も消費者に安く提供できるような、そういう政策ですね。それを期待したいですね」
1次産業の苦境は農業だけではありません。
2023年8月、中国が日本の水産物の輸入を停止し、道産のホタテも大きな影響を受けました。
ホタテの一大産地・道北の猿払村でも、驚きとともに政治に対して注文の声が渦巻いています。
(小松水産 小松孝喜社長)「あっという間の解散、総選挙ということで、ちょっと逆に驚くくらい早いな。(水産業は)国内の消費もそうですけれども、国外に輸出している部分に十分、多く頼っていると思うので、外交のところでもう少し、これからどんどんさらに進めていっていただければ」
一方、次世代半導体の量産を目指す「ラピダス」の進出で地価が上昇している千歳市。
その千歳市や札幌市厚別区などを抱える注目の選挙区・北海道5区。
自民党の裏金問題には敏感な有権者の声も。
(道5区の有権者)「ちょっとやはり甘いって思いますけど、思いますけど、いつもいつも期待しますけれども、結局は変わらない。いままでも大きくは変わっていないので」
(道5区の有権者)「裏金とかないというのと、やはり消費税とかもそんなに上げられちゃってもやっぱり困ってくるので、地域の声をちゃんと聞いてくれる若い人とかにもっと活躍してほしいですね」
(道5区の有権者)「石破首相が裏金の話をしていますけれども、どうこうするつもりはないって言っていたから、ちゃんと対応してほしい」
怒り・驚き・あきらめ・期待。
北海道の“暮らしの現場”での肉声は様々です。