環境省は24日、中国から贈られトキの野生復帰に大きく貢献したメスのトキ「洋洋（ヤンヤン）」が死んだと発表しました。

「洋洋」はオスの「友友」とともに、1999年に中国から贈られ、産んだ卵からは国内初の人工ふ化により「優優」が誕生しました。このペアから生まれたトキたちで野生復帰が進められ、現在、佐渡の野生で生息するトキは500羽を超えるまでになっています。

環境省によりますと、洋洋はきのう佐渡トキ保護センターで動かなくなっているのを職員が見つけました。

【佐渡自然保護官事務所　篠崎 さえか 首席自然保護官】
「洋洋と友友のおかげで日本の野生復帰事業がここまで続けられた。感謝の思いでいっぱいです」

洋々はことし6月に脚を悪くし、ここ数日はエサを自力で食べられないほど衰弱していたということです。27歳でした。同い年のオスの友友は健康状態も良く、元気に過ごしているということです。