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「佐渡島の金山」世界遺産への道のり イコモスの勧告近づく 6月上旬にも発表か 《新潟》

2024年5月30日 19:23
「佐渡島の金山」世界遺産への道のり イコモスの勧告近づく 6月上旬にも発表か 《新潟》

世界遺産登録を目指す「佐渡島の金山」。7月にインドで開かれるユネスコの世界遺産委員会で登録の可否が決まる見通しです。その前段となるユネスコの諮問機関・イコモスの勧告が6月上旬にも発表される見通しでカウントダウンが始まろうとしています。

上昇気流に乗れるのか…

「佐渡島の金山」をイメージした黄色にライトアアップされた鉄塔。東北電力新潟支店などが世界遺産登録を後押ししようと企画したもので県内では機運が高まっています。

400年にわたる鉱山の歴史や文化をいまに伝える「佐渡島の金山」。

登録への大きな後押しとなるのが、ユネスコの諮問機関・イコモスによる勧告です。6月上旬までに発表されるとみられます。

地元も期待を寄せます。

〈佐渡を世界遺産にする会 庄山忠彦 事務局長〉
「随分待ちましたからね。ことしこそは、ことし絶対(世界遺産に)なってほしいです」

一方、これまで韓国政府が朝鮮半島出身者の強制労働があったとして反発してきました。

〈佐渡を世界遺産にする会 庄山忠彦 事務局長〉
「国同士で話し合って一番いい方法を考えてもらいたいと思います。登録になってみんなで万歳をしたいと思っています。そうなることを祈っています」


今後、どうなっていくのか。あらためて今後のスケジュールなどを確認します。

ことしインドで7月21日から31日にかけてユネスコの世界遺産委員会が開かれます。この11日間のどこかで、「佐渡島の金山」は登録の可否が決まる見通しです。

その6週間前までにはイコモスの勧告が発表されることになっています。

委員会が始まる7月21日の6週間前は6月9日にあたるので、もう間もなくということになります。

勧告というのは、世界遺産の一覧に記載することが適当がどうか、つまり登録が適当かを4段階で評価するもので、適当とされれば「記載」、次回以降に再審議となれば「情報照会」、そのほか、「記載延期」「不記載」と続きます。

これを踏まえて7月の委員会で最終的な決定が行われます。

これまでイコモスから登録が適当だと勧告されれば、そのまま認められる可能性が極めて高いと言われていました。

ただ、今回は反発している韓国が21か国で構成される委員国の一つに選ばれています。

登録には委員国の「全会一致」が慣例となっているため、判断が注目されます。

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