学校などに性犯罪歴確認義務付けへ 子供を守る「日本版DBS」 男性スタッフも働く保育施設は…大分
性犯罪から子供を守るための取り組みについてお伝えします。「日本版DBS」ディスクロージャー・アンド・バーリング・サービスというものをご存じでしょうか。
子供と接する仕事に就く人の性犯罪歴の確認を、学校や保育所などに義務付ける仕組みのことです。
導入に向けた動きが進んでいます。
「日本版DBS」を導入するための法案が5月23日に衆議院本会議で可決、今後参議院で審議されます。「日本版DBS」は学校や幼稚園のほか、国が認定した学習塾やスポーツクラブなどに、子供と接する仕事に就く人の性犯罪歴の確認を義務付けるものです。
多くの子供が通う大分県大分市の保育施設です。「日本版DBS」の導入については。
◆スマイスセレソングループ 後藤伸太郎代表
「導入は大事なことだと思うし、前向きに捉えていけたらと思っている」
こちらの施設では廊下や運動場などに防犯カメラを設置しています。
また、ガラス越しでどこからでも子供の様子が見えるオープンスペースを多く設けるなど、施設内の様子が人の目に付くよう心掛けているそうです。
こちらではサッカークラブも運営していることもあり、グループ全体で2割ほどが男性です。
◆スマイスセレソングループ 後藤伸太郎代表
「男性の先生が、0歳、1歳とかでオムツの履き替えはやめてほしいとか、 そういった声もいままで(保護者から)上がってきている。そういった意味では(性犯罪の)履歴が証明できれば説得しやすい材料にはなる」
一方で、こちらの施設は今後、職業選択の自由とプライバシーの問題も出てくるだろうと話してました。
子供を性犯罪から守ることを目的にした「日本版DBS」について詳しく見ていきます。
「日本版DBS」とは、子供と接する仕事に就く人に性犯罪歴がないか学校や保育所などに確認を義務付ける仕組みのことです。
痴漢や盗撮などの条例違反を含む性犯罪の前科がある場合、刑の終了から最長20年子供と接する業務につけなくなります
また、すでに働いている人に性犯罪歴が確認されれば雇用側は配置転換や解雇も許容されます。
学習塾や学童保育、スイミングスクールなどは任意ですが、導入した事業者は国が公表するほか、認定されていることの表示が可能になり、保護者の安心感につながることが期待されています。
子供を守る「日本版DBS」、今後の動きに注目です。