早いところでは９月後半にも新米が店頭に並ぶ見通し。

お店の米がこんなに無いのに、国はストック＝備蓄米を市場に出さないんでしょうか？

確かに今こそ！と思うが、関東農政局に伺うと実は備蓄米を放出するにはルールがあるんです。

今の時期、店頭に並んでるのは去年秋に収穫したコメです。前年の米が収穫できなかった＝不作であれば、米不足は予測できる。ならば早い段階から備蓄米を出す。

店頭には無いけど、去年はお米が充分に取れてる。

だから出さないということ？

そういうこと。あくまで消費者の一時的な行動が要因。米の量は足りてるという判断。

今回は南海トラフ地震に注意と国が発表した結果、多くの消費者が米を買い置きに動いたのが要因のひとつと言われたが、もし本当に地震が起きてたら？

間違いなく備蓄米を出す。被害の規模にもよるが、被災地ではまず食糧が不足する。加えて収穫前の田んぼが広い範囲で被災すれば、来年食べる分の米がとれない。そうなると今年だけでなく来年も備蓄米が出回ることに。

備蓄米ってどのくらい蓄えてある？　

およそ100万トンは常時保管。長野県で取れる米が年18万トン、そのほぼ5年分は備蓄されています。